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2020年5月20日水曜日

海外就職でネットワーキングは本当に必要?


ツイッターで、とある在外日本人の方が「海外就活ではネットワーキングが必要ってよく言われるけど、そんなことないと思う」 と言っているのを見かけ、おもしろいなーと思ったので書きます。

ネットワーキングをしなければ就職できないか?


おそらくその方が言っていたのはこういうことだと思うのですが、
「海外での就活にネットワーキングが必須か」という話であれば、そんなことはないです。

その人は「普通に求人広告に応募して就職できた」と言っていました。これは私も同じで、前職も今の仕事もよく言われるようなネットワーキングで得た訳ではありません。

でも、長期的なキャリアとしてはネットワークを築いておいた方が絶対にいい、というのが私の考えです。ネットワークを築くメリットはたくさんありますが、採用関連に限定して紹介します。


そもそもあなたの目には触れない求人や情報がある


「求人広告に応募して採用される」というのは当たり前にあります。
お金をかけて求人広告を出しているので、会社としては雇う気があります。たまに雇いたい人がが決まっているが形式上広告を出さなければいけないなどの理由で出される空求人もありますが、まれです。

「入りたい会社があるが、その会社にコネクションがないと雇われないか」という話でいえば、求められているスキルと経験があれば、十分チャンスはあります。

でも、これは求人が出ていたらの話。
事例を交えて話します。

最近、 トロントで そこそこ有名なデジタル系デザイン企業が 30名の社員を一斉にレイオフしました。レイオフ自体は北米では珍しい話ではないのですが、こういった大規模なものは珍しいので結構話題になりました。

たまたま、私の新しい職場の同僚にその会社出身の人がいました。すると彼女の元同僚から「こないだレイオフされてしまったけど、この人たち優秀だから𢮦討してみて」と三名ほどの名前が送られてきました。

ちょうど弊社でUX/UIデザイナーを探していた時期だったので、次の週には実際に面接して、一名採用となりました。

うちの会社は求人広告を出さないので、彼らはこういった推薦がなければ選考されることはなかったはずです。

また、この三名が紹介者と普段からいい関係を築き、いい仕事をしていなかったらこういうチャンスも回ってこなかったでしょう。

私含め他の社員は全員リクルーターからのアプローチ&推薦で雇われました。なので、弊社では一般求人広告から来た人はひとりもいません。


口コミが重視される


これはカナダ以外の国でも共通しているところが多いと思うのですが、採用プロセスで社員や知り合いからの口コミが重視されます。

上記の例もまさに口コミ推薦での採用です。

他にも、一般的な採用プロセスとして、オファーがほぼほぼ決定した段階でReferenceと呼ばれる推薦人三人から人柄、素行、仕事ぶりなどの聞き取りが行われます。つまり、最低三人は自分の仕事ぶりや人柄を知っていてよく言ってくれるような人脈をつくっておく必要があります。

また、大きな企業に多いのが、社員が候補者を推薦するシステム。このシステムでは、会社が社員に「こういう人を探している」という告知を行い、社員が知り合いを推薦。見事採用が決定した場合、数十万円相当のインセンティブが支払われるのが一般的です。

会社としても、自分たちの業務やカルチャーをよく理解している社員からの推薦であれば信用しやすいですし、推薦する側も自分の同僚となる人を選ぶので本当にいいと思う人をノミネートする訳です。


まとめ

以上のポイントをまとめると、
・「ネットワーキングをしなければ仕事が見つからない」 は間違い。
・良好なネットワークを築いていなければ回ってこないチャンスがある。
・採用プロセスでは口コミが重視される。

という訳で、ネットワーキングをしないと就職できないことはないけど、キャリア形成のためにした方がいいよ!という話でした。

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