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2016年5月18日水曜日

海外就職|その仕事、現地での給料はいくら?カナダと日本の年収比べてみた

カナダ・日本年収比較

えっ私の年収、海外ではこのぐらい・・・!?
海外就職を考えている人は、自分の仕事が現地でどのぐらいの収入になるのか気になりますよね。実際に、求人に応募したり働き出す前に給料の相場は知っておきましょう。

ってことで今回は日本とカナダの各職種別収入を比較してみます。

日本とカナダの最低賃金


日本もカナダも、地域ごとに最低賃金が設定されています。大都市それぞれ2つずつを比較すると、
・東京:907円
・大阪:858円
・トロント(オンタリオ州):$11.25(1051円)
・バンクーバー(BC州): $10.45(976円)

と、カナダの方が1〜2割高めです。
※この記事でのドル円換算は、ここ2年間の平均1CAD=93.44円でしています。*1


日本とカナダ政府発表の年収:デザイナーの場合


例えばグラフィックデザイナーの場合。

厚生労働省|デザイナーの収入

厚生労働省の統計*2 をもとに計算すると、10人以上規模の会社に属するデザイナーの平均年収は433万1100円(年収=平均月収×12ヶ月+賞与とした場合)。
※デザイナーの種別については言及がありません

カナダは、政府発表の中央値でC$41,091≒383万9543円。*3
こう見ると、日本の方が給料がいいように見えますね。でも注意したいのは、厚労省のデータは平均値だということ。


収入は「平均」ではなく「中央値」で見る


経験年数や年齢によって大きく左右される収入の場合、中央値の方が真ん中の値を見るのに適しています。

例えば、ここに5人のデザイナーがいてそれぞれの年収が
Aさん:200万円
Bさん:205万円
Cさん:250万円
Dさん:300万円
Eさん:1500万円
だとします。

平均は491万円
中央値は真ん中の数値を取って、Cさんの250万円です
このように、「平均」は一部の極端な数値に大幅に左右されるため、現実的に「一般的な収入」を知るには中央値が適しています。


中央値で見るグラフィックデザイナーの年収


ではもう一度グラフィックデザイナーの収入を見てみましょう。
DODAという転職サイトが各職種別年収の中央値を出しています。*4
※フリーランス等ではなく、会社員の給与を比較します。

グラフィックデザイナーの年収|日本
これによると、日本のグラフィックデザイナーの年収の中央値は、312万円
年齢別では、20代:294万円、30代:350万円、40代+:400万円。
CD・ADのディレクターポジションで450万円です。

グラフィックデザイナーの年収|カナダ
一方カナダは、全体の中央値が先ほど述べた383万9543円(C$41,091
ポジション別*5 だと、
Junior Graphic Designer: 313万894円(C$33,507)
Senior Graphic Designer: 495万5362円(C$53,014)
Art Director:       539万2983円(C$57,716)

スタートはそんなに変わらないものの実績・経験年数による伸び率はカナダの方が高いんですね。もちろん所属する代理店やプロダクションの規模に左右されますが、超田舎の中小零細から都市部の大企業までいろーんなタイプのデザイナーを集めたちょうど真ん中辺の人の収入がこのぐらい、と考えましょう。(おそらく、肌感覚でいうともっともらえるぞ?と感じると思いますが、それは日本もカナダも同じです。)

他の職業は?正社員の給与比較


ということで、他の職種も比べてみました。*3*4
※カナダのデータは職種によって一般社員とマネージャーポジションが分かれているため、両方記載します。

・Webデザイナー
Webデザイナーの年収|日本とカナダ
日本:301万円、カナダ:437万3646円($46,807)

・プログラマー
プログラマーの年収|日本とカナダ
日本:400万円、カナダ:626万3376円(C$67,031)

・マーケティング
マーケティング職の年収|日本とカナダ

日本:520万円
カナダ一般社員:513万6023円($54,966)、マネージャー:696万2401円($74,512)

・人事
人事の年収|日本とカナダ

日本:430万円
カナダ:605万9677円(C$64,851)、マネージャー:743万2684円(C$79,545)

・事務
事務職の年収|日本とカナダ
日本:300万円、カナダ:365万7521円(C$39,143)

・販売
販売職の年収|日本とカナダ
日本:300万円
カナダ:282万6466円(C$30,249)、スーパーバイザー:318万2286円($34,057)


職種によってバラつきがあるものの、全体的にやはりカナダでの方が収入は多くなりそうです。また、技術系や資格が必要な専門職は前に書いたように外国人にとっても就活がしやすいですし、賃金も日本より多く支払われる傾向があります。

技術系の人は海外転職を考えるのもありかも?

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参照元:
*1 Investing.com
*2 厚生労働省 平成27年賃金構造基本統計調査
*3 Statistics Canada: 2011 National Household Survey: Data tables (※full time workerを抽出)
*4 DODA 生涯年収/平均賃金データ2012
*5 PayScale

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