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2016年5月2日月曜日

トロントHotスポット:ドキュメンタリー映画館Bloor Hot Docs


トロントには一般的な大型商業映画館とは一味違うレトロな映画館がいくつかあり、コアな熱いファンもたくさんいます。今回はそんな中からAnnexエリアにある私の行きつけ、Bloor Hot Docsを紹介。

※2016年に名前が

Bloor Hot Docsの特徴


①内装がレトロ
Bloor Hot Docsは、「劇場」という言葉がぴったりな内装。オーケストラ劇場のように席が前・下段と後・上段に分かれているのがおもしろい。上段(2階)前方が一番見やすくてオススメです。

出展

椅子もインテリアも昭和っぽくてめっちゃ楽しい…もう椅子とか最近の映画館みたいな快適さは全くないですからね。2階席のアームレストとか、木製だし。でも2012年にリノベーション&修復工事が行われており、古臭い感じはなくキレイです。


②ドキュメンタリー専門
そして一番気に入っているのがドキュメンタリー映画のみを上映する硬派な映画館だってこと。大型映画館では決して取り扱われないような中小規模のドキュメンタリー映画がたっくさん見られます。

日本でよく見るドキュメンタリーって、真面目なトーンで重い印象ありません?

Bloor Hot Docsが取り扱うドキュメンタリーは北米からヨーロッパまでさまざま。テーマは政治やセクシャルマイノリティといった社会問題からアーティストの人生を追ったものまで幅広いけど、トーンと切り口が工夫されたクレバーなものが多く、社会のことが学べる上にエンタメ的に楽しむこともできます。また、作り手の主張や想いがしっかりこもった編集も好き。


③上映期間が短い
注意しなければいけないのは、各映画の上映期間が短く作品が小まめに入れ替わること。興行収入の見込めるハリウッド映画とは違うからしょうがない。スクリーンも1つしかないので、短いのだと1日・2日だけ。マイケル・ムーア監督のような著名な映画だと2週間ぐらい。これ、おもしろそう!と思ったら予めスケジュールをチェックしてオンタイムで見に行きましょー。


Hot Docs Film Festival、5月8日まで開催


そんなBloor Hot Docsの運営元Hot Docsによる映画フェスティバルが今まさに行われています!これは、一挙に200以上もの世界中のドキュメンタリーを上映するぞっていうイベントで、Bloor Hot Docsの他にもTiff Light Boxなどの映画館が会場になっています。

プレミアムパスは売り切れみたいだけど、映画ごとのチケットは手に入れられるので興味のある人はサイトをチェックしてみてください。


上映作品例


どんなのがやっているかというと、前に紹介した『Crazy About Tiffany's』や、最高によかったマイケル・ムーア監督の『Where to Invade Next』。これは、アメリカの抱えるあらゆる問題を、他国の学ぶべきシステムを通して批判するというとってもスマートでウィッティなドキュメンタリー。



また、これから上映される作品で個人的にとても注目している『League of Exotique Dancers』まだまだ女性の人権が確立されていなかった1960年代に、アメリカでバーレスクダンサーとして活躍していた女性たちへのインタビュー。当時の経験を語ってもらい、今やおばあちゃんになった彼女たちをLAの舞台に招待して再度ショーを・・・っていう最高におもしろそうなストーリーなのです。



あと、5月17日にはTORONTO ANIME FILM FESTIVALの一環で風の谷のナウシカも上映されるみたい。


日本では金曜ロードショーでおなじみのジブリ作品も、海外で見ると結構新鮮で楽しいですよ〜。

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