ついにOHIPが届いた〜!ってことで今日は州政府保険について。
OHIPとは、オンタリオ州政府発給の健康保険のこと。カナダの行政は州単位のため、保険も国ではなく州政府から発給されます。州ごとに条件が異なりますが、ワーホリやワークビザ保持者でも条件に当てはまっていれば加入できる場合があります。
OHIP加入条件
オンタリオ州はどうかというと、「有効なワークビザで滞在中であり、オンタリオ州でフルタイム・6ヶ月以上の雇用が約束されている人」なら健康保険をもらうことができるんです!
他にはこんな人も。
・永住権を申請中で、必要条件を満たしていると政府から認められている人
・OHIP条件に該当している外国人労働者の配偶者もしくは子供
・リブインケアギバープログラムの有効なワークビザを保有している人
※詳細は州政府のウェブサイトをチェック
OHIPに入るメリット
OHIPにはどんなメリットがあるのかというと・・・
①無料で作れる
一番のメリットは、なんといっても無料で作られること。
海外旅行保険だと安くても月3、4千円しますよね。でもこれは政府発給の保険なので無料、というか税金で補われます。
②治療が受けやすい
海外旅行保険の場合、保険会社提携以外の病院に行くと後日請求になります。住んでいる場所によっては近くに提携病院があるとも限りません。一方州政府保険はどの病院でも使えるため、自己負担割合のみ支払えばOK。ケガや病気で辛い時に、提携クリニックを探さずに済みます。
③緊急時以外の治療のカバー
海外旅行保険は緊急治療用のため保障内容が限られます。
旅行中の急な病気や事故の治療は保障されますが、持病、一般的な歯科治療、眼科治療、検査なんかは対象外です。「歯科治療もカバー」という保険でも、約款を読むと「事故に巻き込まれて口内を破損した場合」といった物理的な治療のみで虫歯などは含まれないものがほとんどなので注意が必要です。
④現地のエクステンション保険に入れる
実はOHIPでも、日本の国民健康保険なら保障される処方箋薬や歯科・眼科治療はほとんどカバーされません。そのため、こちらでは民間の保険(extended health plan)に個人または会社経由で入る人が多いです。例えばうちの団体では、福利厚生でこれが支給されます。大体含まれるのが一年に1回の歯科検診、眼科検診+メガネやコンタクトの作成(カナダはメガネを作るのが高い)、健康診断など。他に、認可セラピストによるマッサージなんかも受けられます。
しかし!このエクステンション、OHIPなどの州政府保険に追加で加入できるもので、これを持っていなければそもそも入れないんです。いろーんな会社に問い合わせましたが、海外旅行保険にプラスで加入できるところはありませんでした。
加入方法と書類準備のコツ
条件を満たしている人は、必要書類を揃えてService Ontario(777 Bay Street)に。カウンターで「OHIPに加入したい」と言えばOKです。
必要書類は、以下3種類。詳細はここでチェック。
①条件に該当していることの証明
→外国人労働者の場合はワークパーミット+雇用主のEmployment Letter。
②オンタリオでの居住証明
→Employment Letterに自分の住所を書けばOK。
タックスリターンのNotice of Assessmentなども使えます。
③ID証明
→パスポート、クレジットカード、学生証など
と、外国人労働者として申請する場合はEmployment Letterが要になるんですが、これが結構トリッキーでした。
私が最初に用意したのは、加入条件であるオンタリオ州勤務・フルタイム・6ヶ月以上の雇用をカバーした手紙。アドミンマネジャーに承認してもらい、レターヘッドに印刷してService Ontarioに行ったら…なんと情報が足りないとNGに。
そこで突然、サイトでは見たこともない条件が書かれた紙が登場し、
・私の勤務場所
・雇用開始日
・マネージャーの直筆サイン(電子サインやコピーは不可)
が足りないという。
勤務地についてはオフィスの住所を書いていたのですが、これだと会社がオンタリオにあるというだけでお前が働いているのは別の場所かも知れないじゃないか、ということらしい。なんじゃそりゃ。
さらに、オンタリオ州の健康保険をもらう場合、3ヶ月のwaiting periodと呼ばれる待機期間があります。サイトでは「オンタリオに着いてから3ヶ月」と書かれていたのでとっくに3ヶ月過ぎてるでー!と思っていたのですが…外国人労働者はフルタイムで雇用された日から3ヶ月のカウントになるとのこと。だから雇用開始日が必要なんですね。OMG...
ってことで新たに手紙を作成し、マネージャーに直筆サインをもらい、またService Ontarioへ…今度は無事に承認され、4週間ほど待ってついにOHIPが届いたのです!\(^o^)/長かった…
せっかくなのでオフィサーにもらったEmployment Letterの必要項目が書かれた紙をアップします。2016年3月時点の情報なので悪しからず。
ワーホリビザで来る人は注意
ワーホリビザで入国する際は、1年間の海外旅行保険加入が義務です。OHIPはこれに当たらないので要注意。ただし、海外旅行保険がある人でも条件を満たしているなら絶対に入った方がいいですよ(理由は上記)。
学生ビザで来る留学生は特別
最後に、留学予定の方。留学生だからフルタイムでの雇用なんてない!と心配する必要はありません。高校・カレッジ・大学等に通う留学生に対しては現地の学生とほぼ同じような内容の補償が受けられる特別な保険が各保険会社から用意されていてます。
また、おそらくほとんどの学校では保険に加入していないと入学できず、学校経由で入れる保険があるはずです。私がカレッジに入学した際は、学校経由で2種の保険に強制加入でした。1つは海外旅行保険、もう1つは歯科・眼科もカバーされるエクステンション保険。授業料や入学金と一緒に請求され、振り込むだけで入れました。留学する方は卒業して、フルタイムでの就職が決まったらOHIPに入りましょう。
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