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| 出典：Holstee |
多くの方が目にしたことがあるであろう、この言葉。
Webで拡散されまくっているこの言葉は、アメリカのHOLSTEEという、Tシャツや雑貨を作る企業のマニフェスト（企業理念のようなもの）。デザイン・タイポグラフィー的に見てもかっこいいし、これが内容も抜群にかっこいい。
知らない人のために内容はというと。
英語は上記の通りですが、平鍋 健児さんという方がご自身のブログにて日本語訳を作っていらっしゃいましたので貼らせてもらいます。（なんと、HOLSTEEのブログでも紹介されたそう。）
これはあなたの人生です。
自分が好きなことをやりなさい。
そして、たくさんやりなさい。
何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。
今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。
人生をかけて愛する人を探しているのなら、それもやめなさい；
その人はあなたが自分の好きなことを始めたときに、
分析しすぎるのをやめなさい。人生はシンプルです。
すべての感情は美しい。食事するときは、
新しいこと、そして人々に、心を、腕を、
私たちはそれぞれの違いで結びついているのです。
次に出会う人に、何に情熱を傾けているかを聞きなさい。
そして彼らと自分の夢をシェアしなさい。
旅行をたくさんしなさい。
道に迷うことで、自分自身を発見するでしょう。
ときにチャンスは一度だけしか訪れません。それをつかみなさい。
人生とは、あなたが出会う人々であり、
だから、外に出て作ることをはじめなさい。
人生は短い。
自分の夢を生き、そして自分の情熱をシェアしなさい。
うーん、すてき。
真実をずばっと射抜いて人々のこころを動かすような言葉たち。あーでもないこーでもない、と自分で問題を作って複雑にしてしまっていること、あるなーと核心を突かれた感じがします。一方で、周りに「それじゃあこうだ」「ああだ」と言われて、囚われてしまうことも多いにある。余計なことに囚われなければ本当はもっとシンプルなのに。右往左往している時に、きちんと思い出して、立ち戻らなければいけない言葉だと思うんです。
で、「どっかの企業のマニフェスト」だってことまでは知っていたんだけれど、調べてみるとその成り立ちも興味深いものでした。HOLSTEE Websiteの「About」から、抜粋してご紹介します。
会社について
HOLSTEEは2009年にMike、Daveの兄弟とそのパートナー、Fabianの3人によって創設されました。単に服を作って売るだけの会社じゃなくて、もっと「ライフスタイル」に携わるモノづくりをしたい、という思いを持って試行錯誤した結果、半年後に100％ペットボトルの素材でできたリサイクルTシャツが完成。
その後も、「ほしいと思えるような機能的でミニマルなデザインの財布がなかった」ことをきっかけに財布を作ったり。はじめは自分たちや「ほしい！」と言った家族・友人分のみ作ったものの、「じゃあこれも売ってみようか」と売り出してみたのが、今ではHOLSTEEのベストセラー商品に成長したのだとか。
マニフェストができるまで
不況の中、仕事を辞めたばかりでこれからどうするか何のプランもないものの、
エネルギーやアイデア、情熱にだけは溢れていた3人。
そんな3人が1番最初にしたこと。それは、ユニオンスクエアの階段に座って、
各々の頭にある考えを書きだしていくことでした。
シャツがどうとか、前の仕事がどうだったとか、そんなことではなく。
自分たちの人生をどうしたいか、
どうやってこの情熱を世界に毎日排出いく企業を創り出すかについて。
そうしてできたのが、Holstee Manifestoなのです。このメッセージは世界中で50万回シェアされ、6000万回読まれました。
このマニフェストがなぜ、こんなに多くの人の心を惹きつけるのか。
それは、とことんシンプルにものごとを捉えていて正直だからでしょう。それは、「財布を探していたけど、ほしいと思えるものがなかった」から自分たちで作ったというエピソードにも表れていて。
会社を辞めて、自分たちでビジネスを始める。今までのキャリアに頼れない。世の中は大不況のさなか。そんな時に、起業の仕方や商品の選定、資金集めや資金繰り、市場調査。それらの心配を放っておいてまず、自分たちがどう生きていくのか＝何をどうやってクリエイトしていくのか というコアになるマニフェストを作った。
認識をすり合わせて、情熱を共有して、同じ原点に立てた。
人間って、迷うもの。きっと彼らにも、迷う時があるはず。でも、立ち返るべき原点があるから、ブレずにいられる。
皆さんの原点は、なんですか？