大阪人は、ミックスジュースを愛してやまない。
子供のころからミックスジュースとともに育っているため、ある程度の年齢になってからそれが近畿ローカルだと初めて知って、なんだかショックを受けつつも誇りに思うようになる(ちなみに551も同じ)。
このミックスジュースって、もともとは「喫茶店」にしかなかったはず。
それも主に高齢者が入るような純喫茶。
その店独自のブレンド法によって絶妙に味が違っていて、おばちゃんが5人いれば3人はミックスジュースを頼む。ザッツ大阪。ザッツミックスジュースの在り方なのである。
なんて思っていたら、
最近ではおしゃれなパスタ屋さんとかコンビニ・スーパーでも置かれるようになった。
おそらく「ごきブラ」の企画で「みっくちゅじゅーちゅ」が作られてからだと思う。
パック入りミックスジュースをめぐる論争(起きてないけど)
で、パックで売っているあれ。あれについて言いたい。
お店でちゃんと作ってるやつはめちゃめちゃおいしいんだけど、パックに入って売られてるタイプのものって「なんか違う」んですよ。
その「なんか」が何かっていうと、
なってないミックスジュースは、色が違う。
大阪人にとってのミックスジュースって、白濁してるものなんですよ。
バナナと桃は必須。
この2つによってどろっとしたなんとも言えない甘味を醸し出しつつ、他のさっぱり系フルーツでしつこくない味に仕上げる、これこそがミックスジュース。
なのにこの2つが入ってなくて、色もピンクとオレンジを混ぜてちょっとどす黒くしましたみたいなやつは、もうそれミックスジュースじゃなくて、ジュース混ぜただけやないか。一般的に売ってるジュース(オレンジとかアップルとか)のあれとこれを混ぜましたって感じ。どう考えても作った人が関西圏の人間じゃない。
確かにその場でつくるお店の味と、工場でパック詰めにするものの製法や味は違うだろうし、ジュースとしてまずいとまでは言わない。けど、これじゃない感がひどい。
なんていうかそれなら、別に混ぜなくていいやん、単体で飲もうや、そういう味。
パックなのにイケてるミックスジュース見つけた
まあ要は「パック入りミックスジュースはミックスジュースと呼べる代物じゃない!」というお話だったんだけれど、たまたま買ったパック入りのものがおいしかったのでぜひ紹介したい。
パック入りミックスジュースの概念にメスを入れたもの、
それが・・・ファミマの「フルーツミックス」だ!
これ、「どうせまずいやろうなあ」と思って存在には気付きつつもずっと無視していた。
でもある日、野菜ジュースが切れたから寄ったファミマでもう一度見つけて、一度ぐらいは買ってみるか、と試しに買ったもの。
中身はというと…白濁しているではないか!
味も、ミックスジュースならではのバナナと桃のまろやか感が活き、他のフルーツのさっぱり感も同居している。
まあ正直、喫茶店の作りたてミックスジュースにはまだまだ敵わないけれど、
そんなものは他のフレッシュジュースVSパックジュースでも同じこと。
家庭で飲むミックスジュースとしてはなかなかイケてる味なので
特に関西圏の方にはオススメ。
あとは缶のみっくちゅじゅーちゅに勝てる味になってくれればもうこれから買いまくるので、ファミマさん、応援してます。ぜひお願いします。