2016年11月24日木曜日
アート│トロント最大美術館AGOのMystical Landscapes展に行ってきた
トロントで一番大きな美術館、AGO(Art Gallery of Ontario)に行ってきました。メンバーシップを持っているから、数ヶ月周期に新しいSpecial Exhibitionが始まる度に見に行くようにしています。今回は、印象派アーティスト作品を中心に集めたMystical Landscapesというパリのオルセー美術館との共同展。これがめっちゃよかったのでちょっと紹介。
印象派独特の神秘的な世界観が、うまくキュレーションされていた!
端的に言うと、これに尽きる。
「Mystical Landscapes: Masterpieces from Monet, Van Gogh and more」という割にはモネ、ゴッホは少なめ。ゴッホはStarry Night(トップ画)がうわーーーっと圧倒的な存在感でもって押し寄せてきて、これだけでも見られてよかった。モネは、そこまでいいピースがなかった。すでにモネ見たことあるし、という人には多分そこまで響かないかと。
でもでも、この展示のとてもよかったのは、
・ヨーロッパやアメリカ、カナダの同じ時代を描いたアーティストたちを取り上げていたこと
・当時の印象派を中心としたアーティストの実験的な姿勢、第一次世界大戦のような時代観がアーティストに与えた影響などがキュレーションされていたこと
個人的にモネもゴッホも日本やパリで見ているので、逆にこっちのが新鮮味があって楽しめました。
カナダの超大御所アーティスト、Lawren Harris、Tom Thomson、Emily Carrの作品も。せっかくカナダにいるんだから、こういったカナダアーティストの作品もチェックしたいですね。永久展示の方にもあるんだけど、どうしてもこの辺は「カナダのアーティスト」として取り上げられがちで。こういう一つのテーマ(神秘的な風景)でヨーロッパのアーティストたちと一緒に紡がれたコンテクストで見ることってなかなかないから、感じ方が違ってくるはず。なんとも絶妙なストーリーテリングなんです。
ちなみに私はデンマークアーティストのJens Ferdinand Williumsenという人の作品が一番好きだった。トロントにいる人、来る人は2017年1月29日までやっているのでぜひ。
詳細はこちら⇨Mystical Landscapes: Masterpieces from Monet, Van Gogh and more