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2016年11月21日月曜日

カナダ大人の恋愛事情:「付き合う」の多様性と自分スタイルの持ち方


トロントやニューヨークのような都市部では、人種・文化・宗教だけでなく、性のあり方だって多様だ。「デートする/to date」には少なくとも2種類の意味があるって話をしたけど、「付き合う」も人によって様々。リベラルの強いこの街において、自分がどういう関係性を求めているのかをハッキリさせておくのは、とても大事だ。日本人女子が軽いと思われがちなんて噂だって、結局はここがすれ違ったせいじゃないかと思う。


多様な付き合い方


Sexual orientationと呼ばれる性的嗜好はストレート、レズビアン、ゲイ、バイ、トランス、その他クイア…とだいぶ認知されてきたけど、付き合い方だって実はたくさんある。

・モノガミー
日本で一般的な1対1の恋人関係は、monogamy/monogamous relationshipという。

・ポリアモリー
Polyamory/polyamorous relationshipと呼ばれる多数対多数の付き合い方の人もままいる。誰かが本命で他が浮気ということではなく、複数の人と「恋人同士」になる関係性だ。

・オープンリレーションシップ
これは恋人は一人だけど、体の関係は他の人とも自由に持ちましょうという付き合い方。もちろん、お互いが同意の上で。

・デーティング
デートの部分だけ楽しみたいって人もいる。セフレ以上恋人未満。体だけでもなくそれなりに相手のことは好き。真剣なお付き合いと分けて「カジュアル」とか「short-term relationship」と言ったりもする。

・フックアップ
これは純粋に体の関係だけ。同じ人と2回以上会うことはまれらしい。


自分が何を求めているかハッキリさせておく


例えば私はmonogamousだからpolyamorousの人とはお付き合いしない。でも、そういう人のことを軽蔑しないし、色んなあり方を認め尊重し合うことが大事だと思っている。

同じ人でも、「数年間真剣に付き合ってきた恋人と最近別れたばかりだから、今は特に真剣な関係は求めていない」って人もいる。人によって、ライフステージによって、いろいろあるのだ。

要は、いいかも?と思える人が現れた時に、ちゃんと自分の意思を伝えてお互い確認し合えるようにしておくこと。隠したり騙したり、勝手に傷ついたりせずに、オープンなコミュニケーションを取ること。

日本人女性が軽いとかすぐに流されちゃうなんて話をよく聞くけれど、それはこの辺を自分でもハッキリわかっていなかったり、相手に伝えていないからじゃないかな?

北米人同士でも、何回もデートして、この人となら…と思っていたのに相手は真剣な付き合いを求めていなかったなんてことはある。これって蓋を開ければ遊ばれた訳じゃなく、お互いちゃんと伝えてなかっただけって場合がほとんどなんだよね(そりゃ嘘をつく人もいるだろうけど)。聞きさえすれば手に入る情報なのに「相手も同じ」と思い込んだり、真実を知るのが怖くて確認しないなんて、自分で自分を傷つけているようなもの。

個人的には、数回目のデートで「何を求めているのか」を話し合うのが一番いいと思っている。「私たち」ではなく、「あなたは何を求めているの?」。そこで自分とは求めているものが違うのだとわかったら、礼儀よくお別れするか、気が合う人とは友達になればいい。


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