問題が2つ発生。
・アップルストアからピックアップして30分後ぐらい、スピーカーからものすごい音量でノイズが鳴り響き、5分ほど続いた後は一切出なくなった(その後スピーカーにも問題なし)
・一時的にプラグを外すと、さっきまで100%チャージされてたのに画面がブラックアウト。電源ボタンを押すと赤いデッドバッテリーサイン。プラグをもう一度指すと問題なく動くがそれまでは一切動かず。
この2つ目が5日で4回ぐらい現れて。確かにもう古いバッテリーだけど、今までなかったものが修理出してからこの頻度で出るのはおかしい、ともう一度アップルストアへ。Genius Barの予約担当係(iPad持ってる人)に「先週修理してからこうなってる」と伝えると、今度は2時間後とは言わず「なるべくすぐ空いた人をつけるから」と席に通された。
数分待つと、ハリポタのハグリッドにそっくりなお兄ちゃんが隣の席に来て、Macをネットワークにつないでテスト。その間色々と説明をしてくれて、要約するとこんな感じ。
・スクリーンの交換ではマシン本体部分を開けることはないし、バッテリーはトラックパッドの所にあって、スクリーン関係の修理で何か影響が出ることは通常考えられない
・バッテリーが古くなると残数表示とは関係なくあまり充電されなくなる
・スピーカーの件はこのテストが終わったら裏に持ってってボディ開けて異常がないか見てもらう
言いがかりクレームが多いからだろうけど、テキパキと責任の所在をハッキリさせるコメントを並べる。テスト結果としてはやっぱりバッテリーが40%ぐらいしか稼働しなくなっている、すぐに換えなくてもいいがどうするかは君次第、と言う。アップルストアのiPadには購入履歴から修理に持ち込んだ際のやり取り、スタッフメモまですべてが記録されており、それらをチェックした後に
ハグリッド「テクニシャンが修理前に同じネットワークテストをしているんだ。その時にもこのエラーは認められているから、バッテリーの不具合は修理が原因ではないみたいだね」と言ってくる。
うん、そうか。バッテリーが古くなってたんだね、うんうん、3年以上使ってたしね、と今まで言わせるだけ言わせて聞いていた私だが、ここでやっと口を開きましたよ。
私「バッテリーに異常があって使い続ける上で不備があるってわかってたなら、$600かけてスクリーン修理をするかどうかオプションをくれることもできたよね?バッテリーに関するアドバイスなんて何もされてないよ。$600ドル払った後でまた$200払わなきゃいけないのなら、新しいMacbook Air買いたいんだけど。」※あくまでもキレずに、冷静に
ハグリッドは「それに関しては僕にはコメントのしようがないなあ…」と言ってお茶を濁し、「とりあえずスピーカーの様子を見るために、ちょっと裏(テックチーム)に行って中身の確認をさせてもらうよ。5分ほど待っててね」と言って消えた。
私はその5分間、また頭グルグルですよ。
バッテリー交換したとして保険下りるか?消耗品は普通下りないはず、でも落として(修理して)から急に異常が出たのは確かだからその一環として出るかも?そのリスク負ってまでまた数万かけてバッテリー交換する?あの3年以上使ってるマシンに対して?まじそれなら新しいの買うわ!この林檎野郎!
自分の中の結論としては、向こうの出方次第では
「それならあの
バキバキの
画面をこのマシンに戻してくれて構わないから、返金してちょうだい。そのお金で新しいMacbook Air買うわ(君たちからな!)。」って言うつもりでした。帰ってくるハグリッド。ハグリッドリターンズ。
「おまたせ〜♪」なぜか鼻歌混じりにマシンも問題がなかったことやスピーカーも正常なことを伝えてくる。
「で、もう一度君の履歴だけどさ、(タブレットを見せながら)君は1月10日の13時にMacbookを預けてるのね。その時のスタッフのメモがコレ。この時はバッテリーに関するコメントはないね(スクリーンの相談して預けただけだからね)。
→ただ、その後修理前にテックチームがさっき僕がしたのと同じテストをしていて、この時点でバッテリーにエラーがあるってテクニシャンが気づいてそうメモしてるんだ(またそれか^^)。」
ハグ「で、そのメモとテスト結果が出てるのが、14時。その後修理が完了して、君にメールを送って、君が受け取りに来たわけだ。君がさっき説明してくれた通りだ。
って、ことはだよ。
バッテリーのエラーに気づいていたにも関わらず、その後誰も君に伝えず勝手に修理したことになる。伝えていれば、修理するかどうかのオプションが持てたのに。それってイケてないよね。」
私「(ん?)うん、イケてないね。」
ハグ「だから、ボスに確認した上で、バッテリー交換させてもらうことにしたよ」
私「ひゃーーーーーーーーー!!!!!」
ハグ「もちろん君は、何も支払わなくていいよ」
私「あなた本当にGeniusね!(アップルの修理相談センター=Genius Bar)」
ハグ「うん、そうさ(ドヤ顔)。
ただ、今このタイプのバッテリーの在庫がなくて取り寄せなきゃいけないんだ。届いたらメールするから、また持ってきてくれる?優先的に見てもらえるようメモも残しておくからさ。」
私「もちろん!」
ってことで解決、しそうです。
ネットでは「Apple Moment」と呼ばれるいわゆる企業神対応的な体験談が色々あるけど、私も公式のアップルに行ってよかった。街の修理屋ならこの対応はしてくれなかったはず。そして、Apple Momentを体験した人に共通しているのが正直に自分の非を申告していること。実はハグリッドにも念押しで修理の原因を確認されて、「落としたんだよね?」「うん、落としたよ」と言っていた。正直に言えば対応も変わるのかも知れない。
まとめると、
・パソコン等壊してしまった時はクレジットカード等の保険が効くか確認する(旅行保険の他に、購入時の延長保証がついているカードも)
・楽天カード自動付帯の海外旅行保険・携行品損害(三井住友海上)は現地でも修理・申請できる
・ローカルの修理屋が安いと言われても一度公式のアップルストアに相談・見積もり依頼してみる
・故障原因は正直に申告する
そして、「トロント生活に必要な交渉術:銀行からサービスフィーを奪還する」でも書いたけど、結構こちらでは日々の生活でこういう交渉が必要だったりする。私が実感する北米での交渉(クレーム)のコツは、あくまで丁寧に、冷静に、相手の出方を伺いながらすること。この辺はネタがたくさんあるのでまた書きたい。