私には、ゲイハズバンドがいる。その生活が、最高すぎる。
ゲイハズバンドとは「ほぼ旦那ってくらい仲がいいゲイの親友」のことで、前々からこのブログに登場しているマイコーが私のそれ。
彼の彼には「ワークワイフ(職場における奥さん的な役割の人)」と呼ばれていたのだけど、今や私たちが先に同棲しちゃってただのワイフになっちゃってます。そんな私たちの生活は、第三者視点で見ると不思議かもしれない。
ほぼ毎日一緒にご飯を食べ、仕事のグチなどを話し合う
お互いインデペンデントなので特に予定の報告もなし。2人とも家にいたら一緒にご飯食べて、その日の出来事をあーだこーだと話し合う。
マイコーと話すのは大抵何かしらかのグチで、私はそんなところが気に入っている。日本でもカナダでも一般的に「グチを言ってはいけない」空気感があるけれど、「前向きなグチ」は必要だと思うから。スッキリして前に進めるならそれがいいじゃない。彼とは、鬱憤を発散して「わかるわー!」と言い合って、時に叫んで、そんな相手を見て笑いあって、しつこく悩んでたら「あんたまだそれ考えてんのー」って一蹴しあえる。「まあそんな日もあるよね」「あー結構自分つまんないことで悩んでんなー」って思えて少し心が軽くなって前に進める。No judgementで安全な空気感。
休日は一緒に映画、アートギャラリー、カフェめぐり
トロントのストレートの男性は「野球、バスケ、ホッケー、ジム通い」が趣味の人が多くて、私の好きなアート&カルチャーを楽しめる人は希少なのが残念。逆にこの分野はクイアな人が多い。そもそもマイコーと仲良くなったのもデザインやアートの話がきっかけだったし、「ねえ今度あのギャラリーでこんなイベントあるよ」「行こう!」って一緒にお出かけして、カフェで1つのケーキをシェアしたりとまるでグータンヌーボ。お互い、LGBTQや人種含め、人権問題に関心が高いのでそんな観点でアートやドキュメンタリー映画の感想を述べ合えるのは嬉しい。
男の子の話で盛り上がる、デートの報告・作戦会議など
ゲイハズバンドの至高ポイントのひとつはこれ。街を歩きながら「あの子かわいいね」「めっちゃわかる」「えー全然」って言い合えるし、デート男子の話でも盛り上がれるのだ。男性の趣味はややカブってるけど、競争しようがないから平和だしね。笑
「今度あのギャラリー行かない?かわいい男の子もいっぱいいるよ」
「かわいい<ゲイの>男の子でしょ?それ私得しなくない?」
「んー、全員ではない(けどほとんどゲイ)よ。笑」
カナダ人男性について話してたら、「そう考えたらトロントのストレートの男性って終わってるよね〜ゲイでよかった笑 こっち(クイア)の世界においでよ」なんて言われたり。
変な男性にしつこくされている時は(半分おもしろがりながら)一緒に対策を考えてくれる。ひどいデートの後も、家に帰れば聞いてくれて笑い話にできるハビーがいるって心強い。
ひとつ問題を上げれば、ゲイハズバンドの存在が最高すぎて彼氏ができる気がしないこと。「女性/セクシャルマイノリティ」という社会的弱者の立場に立つ気持ちがわかって、その中で持てる強さみたいなものも共有できて、一緒にギャラリーを巡れてオシャレなストレートの男性(かつ異性として惹かれる人)・・・は、まあいない。異性パートナーを持つには他の部分での楽しみや共有事項を見つける必要がありそう。
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