昨日、私の母校がTEDxKGというイベントをやっていた。当日に知ったので直接観覧には行けなかったけど、ストリームで５時間見てしまった。
TEDとは皆さんご存知のとおり、「Spreading Ideas」（アイデアを拡散する）をミッションに、アメリカで非営利に行われるカンファレンス。あらゆる分野の第一線で活躍する人が、自らの体験をオーディエンスにシェアする。自分とは全く違う分野で活躍する人々の体験はとても刺激的で、インスピレーションに溢れている。
TEDを日本語で見たい人に
今やYouTubeで過去の動画を見れるようになったTED。 見た事ある人もたくさんいると思うんだけど、アメリカで開催されるから当たり前だけど英語。でも、時々日本語の字幕がついているものがあったりする。これは、有志のボランティアの方々によって日本語に訳されたものだ。「Translations Talks in 日本語」というページでは、こういった方々が日本語に翻訳したTEDビデオが公開されているので、TED見たいけど英語よくわかんねって人にはこちらがオススメだ。
オススメのTEDビデオ3選
とはいえ、たくさんビデオがあってどれを見ればいいのかわからない人もいるだろう。ということで今日は、まだTED見たことないって人がまず見たらおもしろいんじゃない？というオススメビデオを3つ紹介する。１.フランク・ウォレン「５０万通の秘密」
たしかこれは私が初めて見たTEDムービー。
フランク・ウォレンさんによる、赤の他人から匿名の「秘密」を集めるプロジェクトの話。ある日、街中に「誰にも教えたことのない秘密を教えてください」というメッセージと自分の住所を書いたポストカードをばらまいたフランクさん。これが本人の予想をはるかに超えたバズを生み、彼の住むワシントンを超えて、外国からもたくさんのポストカードが届くようになったんだとか。
かわいらしい秘密から、笑えるもの、悲しいもの、感動的なものやプロポーズまで…彼のもとに届くとにかくたくさんの人々のドラマが詰まった「秘密」たちが紹介されている。胸を打たれる内容もあるのでぜひ見てほしい。
２． トム・ウージェック：塔を建て、チームを作る
「マシュマロチャレンジ」という実験プロジェクトの話。「マシュマロとスパゲッティの乾麺でどれだけ高いタワーを作れるか」というお題をそれぞれ、ビジネススクールを卒業したばかりの生徒、幼稚園を卒業したばかりの児童、CEOたち、エンジニア＋建築家にグループ分けしたチームで取り組んでもらい、どんな結果が出るかを試したもの。
その驚きの結果と、なぜグループごとにこれだけの違いが出てしまうのか、課題に取り組む際の思考やプロセスの違いが知られてとても興味深い。
３. ジル・ボルト・テイラー「脳卒中体験を語る」（1/2）
こっちが（2/2）
英語版で見て、ぜひ紹介したいなーと思ったプレゼンが翻訳されていたのでピックアップ。
脳科学者のジル・ボルト・テイラーさんがある日、自分自身が脳卒中になり、右脳と左脳が分離した感覚に襲われた話。
普段は「あなたたち（社会）」と「私（自分）」を切り離して考える左脳の機能が低下した時に、（右脳の）「私」と「あなた」の境界線がない世界が見えた。その感覚はとても平和で美しいものだった、というあまり他のプレゼンにはない感覚的で、不思議だけどすてきな話。
何よりジル・ボルトさん、プレゼンがめちゃくちゃ上手だからぐいぐい引き込まれる。笑いを起こすところ、感情をこめるところ、ジェスチャー、人の感情を揺さぶるポイント。これらが計算されているから、観衆も私も彼女の描いたように反応してしまう。
他にもまだまだ、日本語に訳されているものだけでも1000個以上ある。1日1本でも、毎週末に1本でも。心を打つビデオを探してみるのも、楽しいかも。