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2015年3月1日日曜日

東アフリカの女性たちの人生を変える「月経カップ」プロジェクト

出展:Femme International

素晴らしいプロジェクトに出会ったので紹介。 女性なら、ずっと付き合わなければならない生理。生理用品というとナプキンとタンポンが主流だけど、月経カップなるものがあるって知っていましたか?

出展:Femme International
月経カップとは、膣内1.3センチほどのところに留まって血液を貯め、1回12時間ほど持つというもの。実はこれが今、アフリカで活躍している。

ケニアの1日の平均収入は、高等な知識や技術を必要としない職業の場合150円程度。対して、ナプキン1パッケージの平均価格は75KSH(約100円)。低収入層の女性にとってはなかなか買えたものじゃない。生理用品が買えない女性はどうしているかというと、代用品として葉っぱ、新聞紙、ラグ、コットン、マットレスの詰め物や、時には泥を使ったり。こういった代用品によって感染症のリスクに晒される人もいる。

出展:Femme International
更に、子供たちにも影響が。ケニアの女子生徒は生理が原因で月平均4.9日、授業日の20%学校を休まざるを得ない。彼女たちは、学校から離れた場所にあるトイレに行くために授業を抜けたり、同級生に馬鹿にされたり、ナプキンを買うために食事を抜いたりと、精神的ダメージとだけでなく教育を受ける機会も損失している。

そんな状況にあるケニア女性たちを救うために、Femme InternationalのSabrina Rubliさんが実施しているのがFeminine Health Management Program。月経カップは洗って再利用することが可能で、10年間に渡って使い続けられるため、1度入手すれば毎月の出費に悩むこともなくなる。プログラムは、生理用品の配布のみでなく正しい性や生理、健康に関する教育、悩み相談、ディスカッションの場を提供するもの。参加者は、ワークショップに参加して正しい知識を学んでからカップを手渡される。

今、月経カップは先進国女性の間でもKickstarter等を通して人気を集めている。これが、ケニアのような発展途上国の場合、感染症のリスク回避や教育機会の向上といった人生を変えるソリューションになるのだ。


月経カップやワークショップ教材への寄付はこちらから可能。カップは1つ12カナダドル。他にも、何に寄付したいかを寄付者が選べるシステムになっている。


余談:ニュースサイトを通じて知ったこの活動をしているSabrina Rubiさん、実はIwBクラスメイトJamesの彼女だった!アフリカで医療・健康関係のトレーニングをしているとは聞いていたけど…彼女はFemme Internationalの代表。今度会ってゆっくり話を聞いてみたい。

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