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2014年6月21日土曜日

胸にくるニューヨークのスナップとストーリー「Humans of New York」


ステキすぎるメディアを見つけた。Humans of New York (HONY)。
ニューヨークの街中で出会った人々のスナップと、彼らのストーリーを簡単な引用で紹介するHONY。人は、人のストーリーに感嘆し、共鳴し、こころを揺さぶられる という事実を思い出させてくれる。



「友達はみんな、年を取るのを怖がってるんだけど、私は若い頃が人生で最良の時っていう考え方はしないようにしてるわ。クラシック絵画を勉強していてね、これが結構役に立つの。ものごとをゆっくり捉えさせてくれるから。たった1つの作品に1ヶ月かけたっていいのよ。50歳までに人生のピークに達するつもりなんてないわ。」   (出典: Humans of New York


雑多で多様な人々の集まる、ニューヨークという街。
ただ毎日通り過ぎるだけの人々=「群衆」として捉えてしまっているグループの1人1人に違った人生があって、それぞれ異なるストーリーを持ってるんだなっていう当たり前だけど忘れてしまいがちなことを気づかせてくれる。



「殺人未遂で8年半刑務所にいたんだ」
「何があったの?」
「ある30代ぐらいの男が、俺の12歳の妹にセクハラをし続けていて。学校の外で待っていたり、パーティに誘ったりしつこかったから、殺そうとしたんだ」
(出典: Humans of New York


ものすごく、こころを揺さぶられた。
それぞれの生き方、信念、夢、故郷・家族への思い、価値観がとにかくおもしろい。
そしてまた、それらについた数千ものコメントに目を通すのも楽しい。



「将来は何になりたい?」
「獣医さん」
「獣医さんになる上で1番大変なことって何だと思う?」
「噛まれること」
(出典: Humans of New York



「ブラジルのこれが1番恋しいって思うことは何?」
「英語でなんて言ったらいいか、わかんないや。メールしていい?」
「やってみて」
「In Brazil. My people. Money or no money. Still happy.(ブラジルでは、僕たちは。お金があってもなくても、ハッピーなんだ。)」
(出典: Humans of New York


例えば、このステキなストーリーに対して書かれていたコメント。
「僕は2年間、宣教師としてブラジルに居たことがあって、これだけは言えるよ。ブラジルの人たちは、他人思いだからハッピーなんだ。
ある日とても貧しい家族を訪れた時、ランチをご馳走になった。米と豆に加えて、ほんの少しのかけら程度のチキンが出てきた。僕はそれを一瞬でたいらげて、次の肉が来るのを待っていたんだ。そしてすぐに、彼らがその家にある唯一の肉を僕に差し出してくれたことに気づいた。それでも他の家族はみんな、幸せそうなんだよ。
アメリカ人は、自分たちにとっての幸せを追求しようとする。ブラジル人は他人に与えることによって、幸せを感じるんだ。」


人のストーリーに触れて、色んな人が感銘を受けたり意見を交わしたりする。ああ、これこそが私が社会学にハマった理由であり、旅行を続ける理由であって、海外に身を置きたい理由だわ。と、改めて気づかせてくれた。


原文・引用元はこちら: Humans of New York