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2013年10月10日木曜日

DESIGN EAST04に行ってきた。(KUTANI SEAL WORKSHOP)


名村造船所跡地で行われる。

だいぶ経ってしまったけど、9月14・15・16日と大阪でやっていた「DESIGN EAST04」に行って来た。

  DESIGN EASTとは、「大阪に、国際水準のデザインが生まれる状況をデザインする」というコンセプトのもと、毎年テーマを変えて、インスタレーションの展示や国内外からのゲストとのパネルディスカッション等を行うデザインイベントで、今年が5回目の開催。(公式HP:http://designeast.jp/

 仕事後に通っているデザインの授業の先生に教えてもらって、今回が初参加。生憎台風と重なったため1日しか行けなかったけど、一番の目的の「クタニシールワークショップ」と、Design Academy Eindhovenというオランダのデザイン大学の元学長やOBによるトークセッションは参加できたため、ひとまず満足。

KUTANI SEALワークショップ




 KUTANI SEALは、「九谷焼窯元・上出長右衛門窯と日本のものづくりをプロデュースする丸若屋が立ち上げたワークショップブランド」(公式HP:http://www.kutaniseal.com/)。本来は職人さんが筆で絵付けするものを、 転写シールにしてしまうことで、「誰でも」「気軽に」九谷焼が作れてしまうというすばらしいソリューションなのだ。

作り方はいたって簡単。

用意する(されている)ものは、クタニシールと、ベースとなる器、はさみ、水、あとシールのしわを伸ばすヘラ。器は数種類あって、長皿で作りたかったけど、もう売り切れていたのでお茶碗を選択。

 シートの中から好きな絵柄を切って水につけると、台紙からシールのみが浮いてくるので、それを器に配置していく。写真のほかにもアルファベットや数字、吹き出しなんかが用意されていた。絵柄は固定されているものの、何をどこにどう置くかが十人十色のため、周りの人のを見ていても楽しい。
貼り付けたものは一旦お預けして、焼いてから家に届けてもらうまで3週間程度かかる。

で、できあがったのがこちら。


外側の表はえべっさん?が「DESIGN EAST」って言ってるような柄にしてみた。

裏はつるかめ&「KUTANI」でめでたさと九谷焼感を演出。


シールは基本的にどこにでも貼れるとのことだったので、中面にもお気に入りの絵柄をずらり。NZを代表する羊と、何かわからんがシュールでかわいい鳥と、織田信長(と勝手に私が思っている武将)がご飯を食べるにつれ出てくる・・・という仕様。笑

ワークショップは、自宅までの送料を含めて3800円。
お茶碗代として考えると高いけど、体験を含めると元が取れるかな。いや、元が取れるぐらいこれで毎日ご飯を食べるのだ。



 個人的にここ数年、社会貢献とは何か、ということや、日本やローカル(そしてグローバル)に対する関心がふつふつと高まっている。デザインとは何か?を考え続けていたらここに来たというか。大学でやってきた社会学と、デザインとがだんだん繋がるようになってきた。

 特に日本のモノヅクリ・伝統工芸をどう今の生活にフィットさせていけるか?という問題は自分の中で大きなテーマで、単に着物や工芸品が「好き」というところからもう一歩踏み出して深めて行くのが最近の私の課題だったりする。

 クタニシールの取り組みは、単純に工作として子供でも楽しめるし、何より気軽に日本の伝統工芸に触れられるっていうところがとてもいい。 「伝統工芸」と「気軽さ」って、まだまだ繋がっていないことが多いんだけど、今の世代の後継者の人たちってこういうところにとても目を向けている。

 っていうようなことを勉強しながら「ジャパンな仕事をしたい」とか言ってたら、数日前に本当にそっち関連の仕事が入ってきて今とても楽しいのだけど。その辺をもっと深めて、自分も携わっていけるようになりたいなぁ。

長くなったので、Design Academy Eindhovenのトークセッションの話はまた今度。