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2013年5月18日土曜日

最近仲良くなったおじさんが餃子大王だった。



広告業界には変な人がいっぱいいる。
多くは世の中で通る訳がない主義主張を持っていたりするのだけれど、なんかそうじゃないけどその人そのものが変だ、という人がたまにいる。

最近出会った変な人がグループ会社のKさん。
Kさんは、この業界の中でも変わっている人で、こないだの打ち合わせではポケットが裾より10センチぐらい飛び出てるだるっだるの服を着ていた。(仕事場です)


こんなん




その案件の営業さんはあまり冗談が通じない人なので、私みたいなちゃらんぽらんはとても気を使う。だが、そんなごくまじめに振る舞う私に、Kさんはポケットをぶらぶらさせながらちょっかいを出してくる。

心底いらん会話をしてくるのだ。
(覚えてもないぐらいどうでもいいことだった)


とはいえこの時、会ってまだ3回目ぐらい。
しかもお会いするのは半年ぶりぐらいだったので、

なんかめっちゃふざけてくるけどこんな人だったっけ?
と内心戸惑いながら半分無視していた。


ら、

「Pitomieさんってずっと思ってたんですけどおもしろいですよね、でゅふふふ」
と言われて驚いた。

えっ、この人に言われるの・・・?


実はこういう人はちょくちょくいる。
とある案件を手伝っていただいたデザイン会社の社長さんもその内のひとりだ。会って2回目で私に何かを見出してしまった人。Kさん、社長と同じこと言ってるし共通点あるだろうなと思って、社長に聞いてみたらビンゴ、知ってた。やはり類は友を呼ぶ。



すると社長はおもむろに、


「Kさんって餃子大王なん知ってる?」と言い出した。



は?
餃子大王??
この人は何を言っているんだ?

である。



結局、音楽をやっているらしいことだけ教えられて、
「次会ったら餃子大王なんですかって聞いてみ」と言われたので、
翌日クライアントに訪問する時に聞いてみることに。



そして翌日。

この日Kさんは、なんかよくわからん絵が描いたTシャツの上に蛍光黄緑とグレーのボーダーカーディガンを着て、横尾忠則のガラッガラの鞄を持っていた。

目ちかちかするわい。(※クライアント訪問時です)






で、唐突ながら出会い頭に、

Kさんって餃子大王なんですね、と言ったら


ちょっと戸惑いながら
つ、ついにバレたか・・・みたいなことを言っていた。


そこからKさんに聞いた話を要約すると、

・30年ぐらい餃子大王
・複数人でやっているグループである(ひとりで餃子大王だと思っていた)
・Kさんは「おどり」というポジション(音楽ちゃうんかい)
・時々シャウトもする
・昔は有名だったんだけどな・・・

ということだった。


どうしても名前が気になるので
「全員餃子が好きなんですか?」
と聞いたら、

「餃子ってたいがいみんな好きでしょ~」
と言っていた。

ものすごくてきとうだ。


ちなみにクライアント訪問からの帰り際、

「このカバン横尾忠則っぽいデザインですね」
と言ったらちょっと嬉しそうに


「あ!!さすが!!」

と言われた。
横尾忠則トークなんて一度もしたことないのに、何がさすがなのか。


そして最後は「餃子パーティーしましょうね」と言って帰った。

「うん、しましょうしましょう」とか言ってた。
やっぱり最後までてきとうだった。